MICROSCOPE マイクロスコープ・精密治療

PRECISE TREATMENT マイクロスコープを用いた
精密な治療

小野歯科医院ではマイクロスコープという歯科専用の手術用顕微鏡を用いて治療を行っています。当院が導入している「プリマMu」は視野を3.4〜最大21.3倍に拡大することが可能です。歯の神経の治療(根管治療)や歯周病、インプラント治療で活用しており、より精度の高い治療が可能となります。

使用難易度が高く、診療に用いるためには膨大なトレーニングが必要となる高度機器ですが、当院では経験豊富な歯科医師や治療を行っています。歯科医師が見ている歯の映像を患者様ご自身に確認していたくこともできますので、ご希望の方はご相談ください。

根管治療

マイクロスコープを用いることで、飛躍的に精度が高まる治療の1つに根管治療があります。根管治療はいわゆる歯の神経を取る治療のことで、根の治療、神経を抜く治療などと言われています。
歯は3層構造になっており、一番内側は大まかに歯茎より上の部分は歯髄腔、骨の中の根の部分の内側は根管と呼ばれています。

根管治療は歯が重度の虫歯になってしまった場合に行う、歯髄腔と根管にもともと入っていた神経と血管の複合体である歯髄という組織を全て取り除き、痛みを止める処置です。

再発の多い根管治療

根管治療は難易度が高く、歯科治療の中でも治癒することが難しいと言われています。根管の形態は個人差が大きく複雑で、全ての根管を把握するのはよっぽど単純でなければ肉眼ではほとんど不可能だからです。そのため、肉眼での治療は虫歯の取り残しや根管の見逃しが多く、1度根管治療を行うと何度も根の病気を再発するということが多発しています。当院ではそのような事態を防ぐために、マイクロスコープや特殊な器具などを用いて、再発の少ない精密な根管治療を行っています。

根管治療をより精密に行うために

  • ニッケルチタンファイル

    ファイルは根の治療をするための器具のことで、ニッケルチタンファイルはニッケルとチタンという金属の合金でできています。ニッケルチタンは超弾性という特性があり、非常にしなやかで折れる心配が少ないのが特徴です。従来用いていたステンレスのファイルでは曲がった根管をきちんと治療するのは難しく、力を入れすぎると器具が折れて根管が詰まってしまい、状態がさらに悪化するという欠点がありました。当院ではニッケルチタンファイルを用いることで、ステンレスファイルで治療ができない根管の治療も行っています。

  • ラバーダム防湿

    ラバーダム防湿はゴムのマスクのようなものです。ゴムの膜をお口に装着し、治療する歯のみを膜の上に露出させます。これを装着して治療すると、視野が明瞭になり、治療しやすくなるだけでなく、唾液の侵入を防ぐことができます。唾液は1滴あたり1〜100億個の細菌がいると言われているため、唾液が根の中に流入しやすい環境では再感染を繰り返して症状がいつまでも改善しない場合があります。また、細菌だけでなく、水分が入り込むのを抑えることで消毒薬が薄まるリスクを回避できるため、治療の効果を高めて治療期間が長引くのを防ぐことができます。

FLOW 根管治療の流れ

  1. FLOW
    虫歯の除去

    見える範囲の虫歯を全て取り除きます。マイクロスコープを用いて治療を行うことで、虫歯の取り残しを防ぐことができます。

  2. FLOW
    抜髄または感染根管処置

    神経が歯の中に残っている場合は抜髄という歯髄を取り除く処置を、神経の治療がすでにされており、詰められた防腐剤を取り除いて再治療を行う場合は感染根管処置を行います。歯髄腔や根管内の異物を全て排除し、菌に感染していないきれいな面が見えるようにします。

  3. FLOW
    根管洗浄

    根管内を消毒するために洗浄と消毒薬の塗布(貼薬)を行います。一度で根管内の虫歯や内容物が取り除けない場合は、処置と洗浄、消毒を何度か繰り返します。消毒は症状が落ち着き、痛みが引くまで行います。

  4. FLOW
    根管充填

    根管内がきれいになったら、防腐剤を詰める処置を行います。これを根管充填と呼びます。マイクロスコープで確認しながら緊密に詰めることで、細菌が入り込むのを防ぎ、根の病気の再発を防ぐことができます。

  5. FLOW
    形成・印象

    根管充填が終わったら土台を作り、被せ物をできるように型取りを行います。歯の形を整える手順を形成、型取りを印象といいます。

  6. FLOW
    完成

    被せ物を作成し、微調整を加え、土台の歯に取り付けたら治療は完了です。小野歯科医院には歯科技工士が常駐しており、院内で被せ物などの技工物を作成するため、一般的な歯科医院よりも短期間に歯を入れることも可能です。

    また、セラミックなどの自由診療の補綴物の場合は、歯科技工士が立ち会い、色や形などの最終調整を行うこともできます。神経を抜いた歯は痛みを感じることができず、虫歯が再発してしまってもご自身では気づかないことが多いため、メンテナンスで経過を見ていくことが大切です。

TREATMENT マイクロスコープを利用したさまざまな治療

インプラント治療

インプラント治療は歯のない部分の顎の骨にネジのような構造物であるインプラント体を埋め込み、その上に歯を作る治療法です。マイクロスコープはネジを埋め込む手術や、インプラント体が骨に結合した後に行う二次手術、上部構造の装着時などに使用しています。

マイクロスコープで骨の状態やインプラントと骨、インプラントと歯肉の調和のバランスを目視で確認することで、より審美的でミスの少ない治療を行うことが可能になります。 インプラント治療の
詳細はこちら

歯周病治療

歯周病は放置すると歯を失うことにも繋がり、全身への悪影響もある恐ろしい疾患です。歯周病の原因は磨き残しなどのお口の汚れによって歯周病菌が増殖してしまうことで、治療には汚れの塊である歯石の除去などのお口のクリーニングが重要です。

しかし、肉眼での治療では汚れや歯石を取り残してしまう可能性があります。そのため、当院では治りにくい部分などはマイクロスコープを用いて診断・治療を行っています。

特に細かい部分や歯周ポケットの深いところを治療する際に役立つため、歯周外科で用いるケースが多数あります。ただしマイクロスコープは見える範囲が非常に狭く、広範囲を治療するには適さないため、歯周病の初期治療やメンテナンスでは用いない場合もあります。 歯周病治療の詳細はこちら

形成

詰め物や被せ物を作るために歯の形を整える工程を形成といいます。この時マイクロスコープを使用することで、より精密な治療が可能になります。

歯は大きなものでも幅1cm程度の小さな臓器です。そのため被せ物や詰め物といった補綴物を装着するために削る歯の厚さはミリ単位での調整が必要となります。削り過ぎれば歯のダメージが大きくなってしまいますが、削らな過ぎれば補綴物が割れてしまいます。

また、形が歪になってしまうと割れやすく、適合も悪くなってしまうため、細かく見ながら形成を行う必要があります。
マイクロスコープは視野を最大20倍以上に拡大することができるため、歯の形をしっかりと見極めながら治療することが可能です。歯と歯肉の調和や虫歯の取り残しがないかなども確認することができ、患者様にもご自身の目で確認していただくことができます。 詰め物・被せ物治療の
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メンテナンス

お口の中を健康に保ちお口の機能を維持するためには、メンテナンスが欠かせません。しかし、メンテナンスを行っても、視界が不明瞭で歯石の取り残しなどがあると虫歯や歯周病を防ぐことはできません。

当院では歯科医師だけでなく歯科衛生士もマイクロスコープのトレーニングを行っており、メンテナンスにも活用しています。歯に付着したプラークや歯垢をリアルタイムで見ていただくこともできるため、ブラッシングやメンテナンスに対するモチベーションを維持することにもつながります。 メンテナンスの詳細はこちら

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