
WE VISIT YOUR HOME
TO KEEP YOUR MOUTH HEALTHY
患者様のお口の健康を
一生涯守るための
訪問歯科診療
訪問歯科診療とは、歯科医院へ通院するのが困難な状況にある方のご自宅や施設へ、歯科医師や歯科衛生士などがお口の治療やケアのためにお伺することをいいます。
高齢者への診療経験が豊かな歯科医師と歯科衛生士が、携帯式の治療機材を用いて、院内と同等の治療を行わせていただきます。
小野歯科医院の訪問診療の特長
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FEATURE
管理栄養士が在籍
口腔ケアや治療に限らず、管理栄養士による食事や栄養指導を行っています。ミールラウンド(お食事の観察・評価)にも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
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FEATURE
専門スタッフが迅速に救急対応
訪問歯科医師をはじめ、訪問歯科衛生士、訪問コーディネーターなど経験豊富な専門スタッフが対応しています。平日の火曜日から土曜日の週5日体制で訪問診療にあたっています。
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FEATURE
コミュニケーション重視の訪問
患者様お一人お一人に治療ファイルをお渡ししています。ここでは、治療履歴をはじめ、次回の訪問日や連絡事項を記載し、ケアマネジャー様やご家族との交換日記の役割を持たせています。
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FEATURE
嚥下リハビリや誤嚥性肺炎の予防
患者様ご自身やご家族のみでのケアには限界があります。衛生士によるクリーニングや歯みがき・入れ歯のお手入れ方法などをお伝えし、お口の中を清潔にして誤嚥性肺炎の予防にもつなげていきます。
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FEATURE
豊富な訪問診療実績
訪問歯科において当院の歯科医師たちは9年以上の経験があり、毎月80件もの往診を行っています(2020年現在)。経験豊富なスタッフが対応しますので安心してご依頼ください。
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FEATURE
歯科医院同様の治療が受けられます
ポータブルユニットと呼ばれる持ち運びが可能な歯を削るための機械やレントゲン機器を用意して伺いますので、歯科医院での治療とほとんど同じ治療をご自宅や施設で受けることができます。
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FEATURE
口腔ケアを動画でご説明
ご自宅で歯磨きや口腔ケアを行ってみると、なかなか難しいという声もあります。当院ではスタッフが詳しい説明を加えながら実際に口腔ケアを行っている様子を、動画に撮影してお渡ししています。
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FEATURE
診療の費用負担を
分かりやすくご説明訪問診療にかかる費用にご不安を感じられる方もおられると思います。そこで、治療費のうち、医療保険や介護保険を利用して患者様が負担するのは実際いくらなのか、内訳なども詳しくご説明します。
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FEATURE
病院や介護施設など各種連携
患者様ご同意の上で、地域の病院・診療所・介護事業所などと連携し、お身体の健康状況を共有します。大正区在宅医療介護連携相談支援室運営の「大正あんしんネット」にも登録し、医療情報をしっかりと把握します。
訪問診療とは

訪問診療の対象となる方
- 小野歯科医院から
半径16㎞以内にお住まいの方 - 自力通院が不可能な方
- 介護サービスを受けておられる方
- 認知症や寝たきりで
通院ができない方 - パーキンソン病など、
難病をお持ちの方
※対象となるかご不明な場合は、お気軽にご相談ください。

訪問診療で
使用する機材と診療場所

訪問先では、持ち運び可能な治療機材を用いて治療をご提供しています。その際、患者様のご自宅ではお水をご用意いただきき、コンセントの電源をお借りしています。虫歯や歯周病などの一般歯科、入れ歯の作製や調節など、一通りの治療を行うことが可能です。
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
AM | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
PM | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
10:00~18:00の中で診療を行っています。
休診日:月・日曜日・祝日
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お電話でのお問合せはこちら
※上記番号につながらない場合は、
本部までおかけください -
本部:医療法人栄知会 小野歯科医院
TREATMENT 訪問歯科でできる治療
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TREATMENT 虫歯治療
できる限りご自身の歯でお食事を楽しんでいただけるように、丁寧な虫歯治療を心がけています。治療時の痛みやお身体の状態にもしっかりと配慮をして、ご負担の少ない処置に努めます。
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TREATMENT 歯周病治療
歯磨きの際に歯茎から血が出る、歯がぐらぐらするなどの症状がある場合、歯周病を発症している可能性があります。また、歯周病菌の増加は誤嚥性肺炎の原因にもなるため、しっかりと治療と予防に取り組む必要があります。
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TREATMENT 入れ歯の作製・修理・調整
患者様のお口に合った入れ歯の作製はもちろん、使いづらい入れ歯の調節も承っています。また、入れ歯が壊れてお困りの場合には、すぐにご連絡ください。
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TREATMENT 口腔ケア・義歯の清掃
患者様がいつでも気持ちの良いお口で過ごせるように、歯科衛生士が専用の機器を用いて口内のクリーニングを行います。義歯の清掃にも対応しています。
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TREATMENT 抜歯
歯周病でぐらついている歯を抜きたい、歯が折れてしまったという場合には、訪問先での抜歯が可能です。患者様の体調に合わせて、ご負担の少ない処置を行わせていただきます。
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TREATMENT 摂食・嚥下訓練
食べ物を噛む・飲み込む機能を維持するための訓練をすることで、ご自分のお口から食事を楽しみ、ご家族やご友人との会話を楽しめるようにサポートをいたします。しっかりと噛んで食事をすることは、認知症の予防にもつながるといわれています。
TREATMENT FLOW 訪問診療の流れ

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FLOW お申し込み
お電話やFAXなどにより、訪問歯科診療のご希望を承っています。患者様ご本人はもちろん、ご家族様やケアマネジャーなどの介護者様からも、お申込みいただくことが可能です。
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FLOW 訪問日時の決定
患者様、またはご家族様のご都合が良いタイミングをお伺して、訪問日時を決定します。その際には簡単な問診も行いますので、ご協力をお願いいたします。決定事項はケアマネジャーの方へご連絡いたします。
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FLOW 訪問診療
歯科医師・歯科衛生士・訪問コーディネーターの3人一組でお伺いします。患者様・ご家族様のご希望やお口の状態に沿って、無料検診で終えるか、治療を開始いたします。
被保険者証(国民・社会・後期高齢者など)をお持ちの場合は各種医療証、生活保護受給者の方は医療券等の証明書、また介護保険がある場合は介護保険負担割合証・介護保険証も確認させていただきます。 基本的には1週間から2週間に1回の頻度で診療に伺い、1度の診療は30分から1時間程度かけて行います。 -
FLOW 治療終了・定期検診
治療を終えて良くなった口内状態を維持するために、歯科医師と歯科衛生士より口腔ケア方法についてのお話と、定期検診のご説明をいたします。
訪問歯科診療の料金について
約1,500円+治療費がかかります。
【例】1割負担の場合 | |
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口腔ケア | 約400円 |
総入れ歯の作成 (上下とも) |
約12,000円 |
総入れ歯の作成 (上下どちらか) |
約10,000円 |
その他の治療も1回1,000円~2,000円ほどで行っています。
初診の方には無料相談も行っているので、お気軽にご相談ください。
摂食嚥下障害のある方への治療・訓練
摂食嚥下機能低下の予防を目指したリハビリ


大阪訪問歯科センターでは、脳血管障害、パーキンソン病、認知症などによっておこる摂食嚥下障害の患者様の摂食嚥下治療やリハビリを行っております。
飲み込みの状態をしっかりと確認し、嚥下障害の重症度を評価します。連携する病院の検査結果がある方は、その結果をもとに、より効果的な訓練を計画します。
状態は変化していきますので、その都度状態を観察して、それに沿った目標を随時立てていきます。患者様一人ひとりの状態や症状に合わせた最適な治療方針を立ててから訪問歯科を行います。
重い摂食嚥下障害のある方にとっては、治療やリハビリによってすぐに回復することは難しい場合もあります。大阪訪問歯科センターでは、体が弱って来たときに摂食嚥下機能が落ちていることで起きてしまう問題を防ぐために予防を重要視しています。

対象となる患者さま
- 誤嚥する方
- 脱水・低栄養の症状がある方
- 以前より食事に時間がかかってしまう方
- 夜になると咳き込む方
- 繰り返し肺炎や発熱がある方
- 食事中や後でむせる方、咳や痰が出たり声がガラガラしたりする方
- 喉のあたりに違和感がある、食べ物が残っている感じがある方
- 経管栄養(胃ろう・点滴・鼻からのチューブなど)を摂っているが経口摂取に移行したいと考えている方
- その他にも摂食嚥下障害の疑いがある場合

「摂食」とは、食事をすること全般―つまり食べ物を口に入れ、噛み、飲み込む一連の動作を指します。 一方で「嚥下」は、その中でも特に“飲み込む”動きや動作のことを意味します。
摂食障害とは、食欲の低下や体力の低下、意識の低下、噛む力の衰え、飲み込む力の障害、または心理的な問題など、さまざまな理由によって食事をうまくとれなくなる状態です。
脳梗塞、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、アルツハイマー型認知症、悪性腫瘍、パーキンソン病、筋無力症などさまざまな病気が原因で食べる力が落ちてしまった方も、摂食嚥下の専門的な訓練を行うことで、少しずつ食べる力を取り戻せる可能性があります。
TRAINING 間接訓練と直接訓練
高齢者の方が健康を保つためには自分の力で食事を摂れることがなによりも重要です。摂食嚥下障害のある患者さまも、食べ物を使わずに行う「間接訓練」や、実際に食事をしながら飲み込みの様子を確認する「直接訓練」などの専門的なトレーニングを行うことで、嚥下機能が回復する可能性があります。
間接訓練

食べ物を使わずに行うトレーニングで、主に噛む・飲み込むための筋肉や器官の動きを良くすることを目的としています。状態が悪く口から食べられない患者様の食べる練習のために行う場合と、食べられるレベルの患者様が嚥下機能を落とさないことを目的に行う場合があります。訓練は、口腔ケアから始めて、口やのどのマッサージ、筋力アップのための訓練を行っていきます。
訓練の例
目的 | 対象 | |
---|---|---|
アイスマッサージ | 嚥下反射を生じさせる | 嚥下障害をお持ちの方全般 |
皮膚のマッサージ | 唾液の分泌量を減少させる | 唾液の量が多い方、お口が閉じない方、唾液でむせる時間が長い方 |
深呼吸、嚥下体操、 パタカラ体操、 あいうべ体操 |
呼吸と嚥下の流れをコントロールする | 誤嚥される方、適切なタイミングで飲み込むことができない方 |
※左右にスクロールできます

嚥下体操
直接訓練

直接訓練はおもに、食事ができなかった患者様が間接訓練の効果によって機能が改善した場合に徐々に食事の量や形態をあげていく訓練です。ゼリーなど食べ物を用いて喉の筋肉を鍛えていきます。誤嚥や窒息を起こす可能性があるため、歯科医師の管理下で行われます。中等度から重度の嚥下障害の方を対象に行います。
訓練の例
目的 | 対象 | |
---|---|---|
嚥下の意識下 | 日常的に無意識に行われている嚥下を意識的に行うことで、誤嚥や咽頭内の残留を予防します。 | 咽頭に送り込むタイミングと嚥下のタイミングがずれてしまう方、特に水分にむせる方 |
複数回嚥下 | 一度嚥下したあとに複数回空嚥下を行い、咽頭に残る食物の残量を減らします。 | 咽頭残留が起きる方、食事中に声が濁ったり湿ったりする方、食事中や後にむせる方 |
※左右にスクロールできます

口腔ケア
摂食・嚥下障害をお持ちの患者さまは、通常よりも口腔内が汚れているケースが多いです。誤嚥性肺炎を予防するためには口腔内を清潔に保つ必要があるため、通常の歯磨きを行うだけではなく、さまざまな方法で口腔内をきれいに保つようにします。

栄養摂取方法
検査結果やリハビリ訓練の経過に応じて栄養摂取方法を詳細に決定していきます。
摂食嚥下障害の臨床的重症度に関する分類表
レベル | 食事 | 経管栄養 | 直接的訓練 (摂食訓練)※ |
在宅管理 | 備考 |
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誤嚥なし | |||||
誤嚥なし | |||||
7 正常範囲 |
常食 | 不要 | 必要なし | 問題なし | |
6 軽度問題 |
軟飯・軟菜食など 義歯・自助具の使用 |
不要 | 時に適応 | 問題なし | 食事動作や歯牙の問題など経過観察でよいレベル |
5 口腔問題 |
軟飯・軟菜・ペースト食など 食事時間の延長 食事に指示・促しが必要 食べこぼし・口腔内残留が多い |
不要 | 適応 一般施設や在宅で可能 |
可能 | 先行期、準備期、口腔期の問題 |
誤嚥あり | |||||
誤嚥あり | |||||
4 機会誤嚥 |
拍食嚥下食から常食まで 誤嚥防止方法が有効 水の誤嚥も防止可能 咽頭残留が多い場合も含む |
時に間歇的経管法の併用 | 適応 一般施設や在宅で可能 |
可能 | 医学的に安定 ※ |
3 水分誤嚥 |
嚥下障害食 水の誤嚥に対し防止方法が無効 水分に増粘剤が必要 |
時に間歇的経管法・胃ろうの併用 | 適応 一般施設や在宅で可能 |
可能 | 医学的に安定 |
2 食物誤嚥 |
経管栄養法 | 長期管理に胃ろうの検討 | 適応 専門施設で可能 |
可能 |
医学的に安定 難治の場合、機能再建術の検討 |
1 唾液誤嚥 |
経管栄養法 | 長期管理に胃ろうの検討 | 困難 | 困難 |
唾液を誤嚥 医学的に不安定 ※ 難治の場合、気管食道分離術の検討 |
※左右にスクロールできます
※間接的な訓練はレベル6以下に適応
※医学的に安定とは適した摂食管理で、低栄養・脱水・肺炎などを起こさないことを指します
※医学的に不安定とは、経管管理をしても医学的安定を保つことができない状態を指します